東山魁夷展
東京国立近代美術館で生誕100年「東山魁夷展」を見て来ましたので記事にしました。(文中の敬称は略させて頂きました。)
東山魁夷は生涯に1,260点の作品を残しているそうで、今回の展覧会では「道」や「濤声」等の本制作、習作、スケッチ、試作を含めて約159作品が出展されていました。
本制作は日本画独特の絵具による色合い絵肌を生かした、東山魁夷の卓越した表現力で、自然の風景を描いています。北欧、西欧を描いた作品も日本人の持つ情緒を秘めた作品で、何の抵抗も無くその絵の世界に引き込まれました。
「たにま」の作品については、制作過程での何枚ものスケッチと下図が展示されていて、写実から凝縮単純化した表現の作品にするまでの思考を垣間見る事が出来ました。絵を描くのに、これ程まで精魂を傾けているのに感服しました。
展覧会での一番の驚きは、5月1日のブログ記事「ソー公園の桜」のソー公園で”運河とポプラ並木”を描いた「静唱」と名付けられた作品を知った事です。
湿潤な空気が公園をつつみ、静謐のなかにそよ風が水面に映るポプラを微かに揺らし、光が安らぎを放っている幻想的な絵です。
スケッチを基に東山魁夷の心象風景として描いているのではないかと思える作品でした。
私はまだ読んでいませんが、「静唱」は「東山魁夷画文集色の風景三部作」(青の風景、白の風景、橙の風景)の「白の風景」の表紙に選ばれています。「白」は清潔感、神聖なるものを表し、本の風景画はその「白」の感覚で描かれた精神性をこもる作品群である。と本の説明には書かれています。
絶筆の「夕星」は、図録の説明によると、当初パリ郊外の小さな公園が取材地で、石棺の横たわる小島が池に浮かぶ静かな風情が忘れられず、晩年になって少しずつ描き進め、ようやくサインと印章を捺したが、落款を塗りつぶして筆を入れ始めパリの風景がいつしか信州の永住の地へと変った。と書いてありました。
「静唱」の作品から思うに、もしかするとその公園は、ソー公園かなと勝手な想像を巡らしたりしていますが? (ソー公園は小さくないし、石棺や小島が有ったかな?)
何時か信濃美術館でもう一度作品を見たいと思っています。
関連するホームページを以下に掲げておきます。
東山魁夷展ホームページ
http://higashiyama-kaii.com/index.html
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
長野県信濃美術館・東山魁夷館
http://www.npsam.com/
東山魁夷の絵が載っています。
http://www2.plala.or.jp/Donna/kaii.htm
パンフレットや壁紙(東山魁夷展ホームページからダウンロード出来ます。)からの絵を参考に付けました。
「残照」1947年(S22年) 151.5*212.0cm 君津市鹿野山
「道」1950年134.4*102.2 八戸市種差海岸(パンフレットより)
「白夜光」1965年151.0*222.5 フィンランド、クオピオ
「花明り」1968年126.5*96.0 京都円山公園のしだれ桜(パンフレットより)
「白馬の森」1972年152.0*223.0 富士山五合目のブナ原生林
「静唱」1981年 140.0*203.0 フランス、パリ郊外・ソー公園
「静唱」の拡大画像は下記URL
http://www.green.or.jp/museum/07-73.html




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